お客さんのところへ訪問したところ、そこの顧問社労士とバッティングした。
彼女はオレがここの社長に紹介して顧問になった経緯がある。
だが、会社の事情も当時とは様変わりしてしまい、今では社労士を顧問にするほどではなくなった。つまりは用がないのである。
にもかかわらず毎月顧問料だけは生じている。
彼女も彼女で開業はしたものの、メシが食っていけなくなり今では社労士法人の職員に。
「どぉーなの?法人の職員としての仕事のほうが忙しくて、自分の事務所のお客さんの仕事なんてできないんちゃうの?」
「そうなのよねぇ~」
はぁ?案の定だわ。
ウチのお客さんの顧問をサラリーマンの片手間でやられたんじゃねぇ……。それに今日ここに来たのは数ヵ月ぶりで別に用があったワケじゃないって言うし。契約切られちゃマズいと思っての「首つなぎ」かよ?
社長!彼女との契約切っちまえば?
用がある時のスポットでいいじゃん。
彼女も彼女で、どーせサラリーマンとしての安定した収入があるんだろうからさ。
「お久しぶり、オレが開業の挨拶状を出したときは「なしのつぶて」」だったじゃん。で、ところで今日は何しに来たのぉ?」
とオレ。
かぁ~嫌な奴ですねオレって。
単純に今の安定した(?)彼女を「ひがんで」るだけかも?