「いい加減、実態のないところに登記簿上の本店を置いておかせるのはやめさせろ!」
と、ボス。
いや~、実は例の担当にさせられている業績好調な会社の社長が持っている別会社の決算申告の件で、とりあえず本年度の申告書ができあがったので検認のためボスへ廻していたんですよ。
と、ここで申告書に記載されている納税地が、まだ○○県○○市のままということに対してボスから突っ込みが入ったんですわ。
以前は○○県に事務所があったんですがその後事務所を引き払ってしまい、実態がなくなり、今じゃ完璧な「ペーパーカンパニー」。
事務所を引き払ってから社長に「本店をどこに移転させときますか?」と散々打ち合わせしていたにもかかわらず、決めてもらえず、そうこうしているうちに決算日をまたいでしまったので、「もういいや、このまま○○県に申告納税しとけや」、となってしまったのでした。
社長もその旨を了承しておりました。
なんでオレがボスから突っ込み入れられなくちゃなんねーの?
以前からボスにはその旨(なかなか移転してもらえない)伝えていたしよぉ・・・・・・。
税務調査がある場合、困っちゃうワケですよね。
なんたって、そこには会社なんて無いんですから。
いっそのこと、このまま「ジプシー」つーのも悪くないかも?(笑)
もし仮に調査が入った場合、税務署の調査官に何て言えばいいのやら?
「うっかりミスで登記簿上の本店移転手続はまだやってません、でも社長が居るのはこっちですから、こっちまで調査に来られますか?」ってやる?
大した所得金額叩いてないですよ、それに所轄の署だけでなく局の管轄まで異なってます。
こんな法人の調査のためだけに、出張費という公費を使ってこっちまで来るかね?
よっぽどのことがない限り、そんなことはしないと思うんですけど・・・・・。
テロリストへ資金が流れている、とか(←これじゃ、公安が動くわな)
暴力団の非合法資金のマネーロンダリングに使われている、とか(←こっちは、警察か?)
いづれにせよ、んなことは一切ない、ない、ない。
では、タックスヘイヴンに使われている?(←ない、ない、ない、だったら初めからケイマン諸島にでも本店を置いておくだろ?)
税務署もこういう法人って嫌だろうなぁ、無申告ジプシーで逃げ廻ってるならまだしも、毎年キチンと申告納税するんですから。