先日記事にした「NPOの職員さん」の件ですが、昨日その方にお会いしてきました。
で、まちがいでしたわ。
NPOじゃなくって、あれは「人格のない社団」です。
最近全国のあちこちに「○○○の会」とか、「○○○グループホーム」とかの福祉関連施設って多いですよね。
昨日お会いした方は、これら福祉関連施設の所長さん(30代前半の女性です)だったのです。
組織自体とおカネの流れが全然分からなかったので、お会いしてすぐに少々ヒアリング。
①国⇒②社会福祉法人⇒③人格のない社団等⇒④各施設
という組織形態のようで、おカネは当然ながら「助成金」というカタチで上から流れてきます。
彼女が所属しているのは③で、そこが④の運営母体となっています。
あぁ~、だったら彼女の立場は物販業でいうところの「店長」さんって感じ?だったら何で「記帳」だ「会計ソフト」だ、なんて話しになるんだろうか?運営母体からおカネが下りてくるだけだから、「出納簿」に単式簿記で記帳して上に報告・提出するだけじゃないの?
さらにヒアリングを続ける・・・・すると、彼女の職務領域・権限・責任ってなんと全部与えられているではありませんか。
③からは予算を割り当てられるだけで、運営は④の責任で全部やることになってます。
③は割り当てた予算をどのように使ったかをチェックするため、④に公益法人の決算同様の財務書類の提出を求めています。
あぁ~だから「複式簿記で云々」って話だったのね。
ビックリしちゃったのは、③が賃金規程とか各種規則をガチガチに定めているくせに、社会保険事務所だ労働基準監督署だ税務署だハローワークだ銀行手続きだ等、の諸々の手続きは彼女が全部③の名義で彼女の責任で行わなくてはならないこと。
それに毎月のスタッフの給与計算等も全部彼女がやることになっています。
ひょえ~、なんだそりゃ。それじゃ「雇われ経営者」じゃん。
福祉関係の現場仕事を長くやっていたようなんですが、管理業務の経験値はゼロだそうです。
ここ数ヶ月、彼女は管理業務をすべてひとりで全部やっていたようですので、昨日お会いした際には「かなりテンパッ」た感じが見受けられました。
オレは簿記学校の講師じゃないし、昨日はうまく教えられたかどうかは自信無いです。
他の施設長はどうしているのかと尋ねたところ、「与えられた予算の範囲内で、自身の裁量でウチらみたいな専門の人間に業務を委託している」とのこと。
そのほうがいいんちゃう?記帳なんかに膨大な時間を喰われて、本業に従事できないなんて・・・・です。
「すぐに解決しそうな事柄だったら、いつでも私のほうへ連絡してください」と言ってきたけど、ホントはギャラを頂戴して仕事として受けたほうがいいですよね。
ただね、「記帳」かぁ~~~