アイツ、今頃なにやってんだろ?
司法書士会の名簿にも載ってないし、今年の官報合格者名簿にも名前は載っていなかったから。
高校の同級生で、司法書士事務所で働いている(いた?)奴がいるんです。
もう連絡なんて全然取ってないからわかんねーや。
税理士業務を進める上で、もっとも隣接し、「手持ち札」が多ければ多いに越したことはない士業、それは司法書士かと。
お互いガキの頃からの知り合いともなれば、一緒に仕事をする機会もあるだろうけど、一方が無資格者じゃそうはいかない。
オレが独立開業したとき、奴は数万円はするであろうデッカイ胡蝶蘭を持って事務所に来てくれた。
次はオマエだぞ!一緒に仕事できるの待ってるぞ!と言ってから、はや数年。
税理士試験と司法書士試験とじゃ、全然違うんでしょうけど、クソみたいに努力して国家試験をくぐりぬけてくるのは同じでしょ。やったことがある人間じゃないと分からないことでしょ。分かるよ、オレ。
ローン組んでおウチを買っちまったようだし、女房もガキもいるし、目先の生活のため試験なんかあきらめて、どっかの事務所で「番頭」という生き方でもしてんでしょうかね?
「番頭」かぁ、オレは嫌だったな、そういう生き方するの。だって、先生と心中じゃん、人まかせの生き方なような気がして・・・・。
だったら、周りの職員から「あの先生は、ただ単に試験に合格してきただけで実務能力が乏しい」などと陰口を叩かれるようなことがあったとしても、可能性がある有資格者のほうがいい。
早ければ来月、再来月からお手伝いに伺う事務所があるんですけど、そこには年上でオレなんかよりベテランの番頭さんがいる。たぶん、そんな類の陰口を叩かれることだろう。
でもオレは有資格者で、約5年自分自身で事業を営んできた経営者としての自負がある。
番頭とは違うぜよ!