「引き際の美学」って、やっぱありますね。
例の「中田」現役引退ってやつ、「まだやれる」・「惜しい」・「もったいない」etc、すげー反響じゃないっすかぁ。
やっぱ「惜しまれて」「華があるうちに」「頂点を越えたあたりで」引いていくのがカッチョいいんだろうね。
これはプロスポーツ選手に限らないと思います。
会社経営者の場合、自分の後継者となりうる人間が現れた際にどう身を引いて、フェードアウトしていくのかは、やっぱ興味があるし勉強になるところじゃないでしょうか。
「あぁやっぱり・・・・」
「あの人、もう終わってるから・・・・」
「すでに後継者にシフトしていたから・・・・・」etc
なんて影で言われてしまうようなら、カッチョいい「引き際」とは言えないかと。
一方で、他から何と言われようとボロボロになるまで・・・・つーのも、ひとつの「美学」かと思えます。
どちらでもない「中途半端」つーのが一番ダメなパターン(カッチョよくない)かも知れません。
自分自身のキャラにあてハメて考えたとき、どっちがオレに合ってるか?と考えると、
ん~ん、カッチョよく前者でありたいと思うが、そうかと言ってストイックにボロボロになるまで・・・
つーこともできないかも知れません。
中途半端じゃん、ダメじゃん。
例の学習塾の社長ですが、今回「創業時からの事業をスパッと辞めて・・・」つーのも、社長のことをよく知らない者が見たら前者の部類に映るかも知れません。
ただ、少なからず社長のことを知っていた私から見ると、少々違ったカタチで映ってしまいました。
「用意周到」・「計算ずく」etc、こんな感じです。
俗っぽいイメージですか?
いえいえ、長期的なライフプランをおぼろげにも描いていた方で、今回はそのプランに沿った計画の一部を実行した、であったと思います。
「先のことはどうなるか分からない」とおっしゃる方がおられますが、それはそうでしょう。誰だって先のことは分からない。でも、プランを描いてそれを実現させようと前進することは可能だと思います(←あたりまえのことをエラそうに書くな、ってか)
和民の渡辺社長は「自分の夢に日付を入れる」と言ってます。
あれはいいですね。同じやり方でなくても、いいと思ったことは真似しようかと。
最近私は、お客さんに「どーしたいですか?」「5年後・10年後どーなっていたいですか?」と尋ねることが多くなりました。
何度か記事にした業績好調な会社の社長は「55歳で隠居・そん時の金融資産が3億(記憶が定かではないけど)」ってなことを言ってました。
じゃあ、あとは「逆算」で、あーでもないこーでもないと、いろんな絵を描いてあげればここの社長の会計事務所に対する満足度は↑し、ギャラもとりやすくなるだろう、などと安直に考えてしまいましたが、方向としては間違ってはないハズです。
経営者と話すのは楽しいですし、自分自身の勉強にもなります。