「○○信金の××と申します。有限会社○○の社長さんの了承を得て掛けさせていただきました」と、お客さんが取引している信金の担当者からの電話。
「決算書に記載されている社長貸付金なのですが、これはどういったものなのでしょうか?保証協会から説明を求められておりまして・・・」と。
はぁ?どういったものかって・・・社長とハナシして見るもの見てんでしょ!
その程度のこと、いちいちこっちに連絡してくんな!ちゅーの。
小規模零細会社の決算書で、社長貸付・社長仮払とくれば、そんなもん実態などなかったりする。
設定した手取給与だけじゃ生活費が廻らなくって会社からつまんだ、でそれが残った、残っているということ。実態は給与以外の何ものでもない。
「ああ、それですかぁ。実態は給与ですよ」
会社の資金繰りを鑑み、目先の社保料等を嫌い、仕方なく社長給与を減額してやっていること。
給与を下げりゃ、そりゃ表面上は会社利益が出ていたりする。でも実態は赤字法人。
今までどんな立派な決算書を見て勉強してきたんだか知らないけど、零細会社の決算書はそんなもんだったりするでしょ。
ただ、貸付・仮払が残っちまっているということは、いずれは給与・事前確定給与・退職給与で精算せざるを得ない。
そこんところを説明しても信金マンは理解できない様子。
電話を切った後、数分後にまた掛かってきた次第。
んもぉー!
「社長、今こっちに○○信金の担当者から連絡がありましたよ。で、ありのまま・その通りを伝えたけど理解してんだかどうだか・・・」
「あっそう、そっちに連絡いったんだぁ。悪かったね」
「新しい担当者?まだ経験浅いんですかね?」
「学校出たてみたたいなんだよね・・・」
「そうなんすかぁ」
こっちに電話掛けてくるんじゃないよ、と思ってしまった次第。