8月決算法人のお客さんのところへ、決算手続の打合せをするため訪問する。
「決算料、請求してください」と、お客さん。
そんなことを言ってくださるお客さん、いませんぜ!
「いえ、昨年に続き、今年も決算料は請求する気はありません。毎月、入れてくださるのも大変な状況が続いているんですから、それだけでも私は感謝しております」
請求したものの回収のメドが立たず結局貸倒れ、なんてことになる可能性があるんなら、はじめから請求しないほうがマシ。むしろ、そうすることによって、お客さんがオレから離れず、毎月少しずつでもいーから入れてもらったほうがいいので。
あのお客さんは、オレのそういう心境を汲み取ってくれるかも?
もちろん、すべてのお客さんにそんなことをするワケがない。
あのお客さんには、独立開業時についてきてくださった恩があるので、そうするんだけどぉ。
他のお客さん?やったらやった分だけのギャラはしっかり請求させてもらう、そんなの当然っすよね。
「役員報酬、下げろ!」
「売れる資産は売ってカネにしろ!」
「生活費自体を見直せ!」
「・・・etc」
全部やってるもんなぁ、あのお客さん。
それが数字からも読み取れるし、カネの流れがそう語っている。
「この2年間、よく耐えて来られましたよね」
「でしょ」
会社業績を低迷させる原因となった懸案事項にメドがついたと言ってたし、あともう少しの辛坊だす。
今年契約を切った別なお客、
「生活費いくらかかってますかぁ?」と尋ねれば、
「さぁ・・・わかりません」
だもんよ。
そんなマインドの経営者じゃなし、あのお客さんには、がむばって欲しい。